待ちに待った、栃木県栃木市への出張の日がやってきました。
この頃は、ほとんどの案件をオンライン申請で行っています。
そのお蔭で出張がなくなりました。
東京から2時間程度圏内の地方都市への出張は久しぶりで、出張先が蔵の街として有名な栃木市ということもあり、我々の業務に関係のある不動産について、色々珍しいものを見ることができるのではないかと、とても楽しみにしておりました。
現地での本来業務は短時間で終わりましたので、帰路の列車の待ち時間を利用して、駆け足で、有名所を回れるだけ回って写真をとってきました。
都市部で司法書士をしている者にほとんど縁の無い、用水路(用水地役権)や、古い棟割長屋を、興味津々で見学しました。
何を見て、何を調べたのだということを具体的に書くと守秘義務に触れる恐れがありますので控えますが、業務外で見聞した対象について、記します。
仕事柄興味の対象は、土地や建物の不動産になりますが、移動中に目に止まった、歴史的建造物や歴史博物館に立ち寄ったりして、過去の遺構を写真に納めることが出来ました。
川と蔵の風景
都市部の河川は、大雨時の流量確保という最大の使命があるため、コンクリートで固められた護岸と深く掘り下げられた川床、そして水流の抵抗を減らすためにコンクリートで舗装?された川床など、用水路としての外観を呈していて、川と親しむ機会というのは殆どありません。
高田馬場を流れる神田川など、川床は道路から3メートル位下のほうにありますし、護岸は垂直に切り立っています。
巴波川は、うずま公園脇の堰で2本の支流と本流に分けられて、栃木市の市街地を流れていきます。
うずま公園の東側、みつわ通りの金魚湯さんのあたりには、至る所に水路が流れ、橋がかかり、とても良い風情を醸し出しています。
写真は、うずま公園の下流にある堰の一つと支流への分岐点です。
沢山書きたいことがありますので、長くなりますが続けます。
例えば、
例幣使街道の風情

デパートの福田屋さんの裏に面した、通称 蚤の市通りが、蔵の街大通り万町交番前交差点の西側50メートル程度のところから二股に別れ、その西側の道がいわゆる例幣使街道と呼ばれています。起点から200メートルほど北上すると、道は左へ切れ、程なく右カーブに吸い込まれていく。ちょうど伯林堂薬局さんから有限会社岩崎肥料店さんへにかけての景色は、江戸時代の夢を見ているようです。
岡田家の翁島

上の写真は例幣使街道の一場面ですが、道路の右側にある建物2棟は岡田記念館の建物です。岡田記念館では土蔵とは別に、写真の道路右カーブの始まる地点の交差点を左折して20メートルくらい行ったところで翁島という大変立派な建物も公開しておられます。
私は建物の話はよくわかりませんが、この建物の廊下部分に張り巡らされた床板は、巨大なケヤキの原木をそのまま製材して作成した一枚板ということに驚かされました。
右に写真を掲載しますが、つなぎ目の無い床板であることがお分かりでしょうか。
まだ続きます。